ビジネスで大切なことはすべて東大野球部で学んだ そうした考え方の原点は東大野球部での経験だ。 高校時代も野球部だったが半レギュラーだった。だが、大学では1年春から公式戦に出場、2年春からレギュラーに定着し、4番を任された。のちにプロ野球選手となる投手からホームランをかっ飛ばすスラッガーになったのだ。 「(大学4年間の公式戦で)トータル70試合ぐらいに出て、通算ヒット数は61本。東大では史上2番目に多い。ホームランも計5本。これも東大野球部史上2番目です」 ただ、東大の野球部で学んだことはバッティングの技術的なことだけではない。 「東大野球部という集団の中では主力選手になれましたが、ご存じのように東大は弱いから全然勝てません。『みんなで協力しようぜ』と言ってもうまくいかない。部員は偏差値が高く、みな弁が立つから扱いにくい。負け続けると組織はまとまらないんです。(春と秋の)リーグ戦全20試合の