兵庫県尼崎市が、8年前に寄贈されていた23万冊の蔵書の見学会を7日から開く。廃校した大学から受け入れたものの、市の平年の入荷量の13倍以上という異例の冊数に頭を抱えていた。今年になってようやく目録が完成し、公開にこぎつけた。(谷辺晃子) 尼崎市が公開するのは、廃校になった聖トマス大(兵庫県尼崎市)から寄贈された蔵書約23万冊。英語やスペイン語、仏語やラテン語などの洋書約11万6100冊と和書約10万6100冊のほか、AV資料約5600点など。なかには1850年以前に発行された貴重な本も約500冊ある。 市は2015年、大学の蔵書約25万冊をすべて受け入れた。絵本などは市内の小中学校や公共施設へ配布し一部の専門書は学外の研究者へ譲渡。残る約23万冊は、同大学の付属図書館だった建物をリニューアルした施設・市立ユース交流センター「アマブラリ」の閉架書庫で保管を続けてきた。 これまで予約した希望者