MWCでは、充実したブース展示に加え、それと並行して、業界を代表するプレイヤーによる講演やパネルディスカッションが開催される。2013年の今回も数多く開催されたが、その中でドイツテレコムのCEOは通信事業者のあり方について、明快なストーリーを展開していた。 ▼ドイツテレコム レネ・オーバーマンCEO 通信事業者をとりまく環境は、大きく変化。増えるトラヒックに対応するため「より多く」の投資が求められる一方、料金競争、着信接続料金やローミング料金の値下げ規制、周波数オークションによる落札、固定ブロードバンドの急速な整備が求められるなど、その原資は「より少ない」中で、という状況。 さらに、OTTプレイヤーのパラダイムは、投資した人からお金をもらうというものだが、ドイツテレコムは「本来のあるべき(right)」ことをする、と主張。ただし、OTTのおかげで通信ネットワークを効率化することへの意識
3M戦略の下、「auモメンタムの回復」とともに復調を遂げているKDDI。「バリュー」という新セグメントの責任を担う高橋誠専務は、OTTとの協調関係を基本にしながら、通信キャリアの強みを活かし、「ユーザーとの接点を強化していく」と語る。 ――KDDIでは、従来の「移動通信」「固定通信」という区分をあらため、今年度から「パーソナル」「バリュー」「ビジネス」「グローバル」という新セグメントに再編します。新規事業統括本部の事業領域はバリュー(家庭および個人向けのコンテンツ・決済サービスの提供)に該当しますが、今後どのように伸ばしていくのですか。 高橋 現状、フィーチャーフォンのバリューが予想を上回るスピードで落ち込む一方、スマートフォンのバリューは着実に伸びています。 ただ、スマートフォンのバリューについては一からやり直さないといけないと考えています。というのも、フィーチャーフォン時代のコンテンツ
米Google、米Facebook、米Amazon.com、米Apple・・・。インターネットの上位レイヤーに君臨するこうしたプレイヤーをOTT(Over The Top)と呼ぶ。またローカルな市場に目を移せば、日本における「LINE(ライン)」、韓国における「KakaoTalk(カカオトーク)」もOTTの一つに数えられるだろう。Mobile Asia Expoでは、通信事業者がOTTへの対抗をあらわにするシーンも見られた。 そうした事業者の1社が韓国最大手の通信事業者SK Telecomである。同社のCTOであるChoi Jin Sung氏は、Mobile Asia ExpoのCTOラウンドテーブルのセッションの席上、「OTTプレイヤーは破壊的である。SK TelecomはOTTプレイヤーと競争していく」と力強く宣言した(写真1、写真2)。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く