どんな組織でも、初期にリリースされたまま放置されているコンテンツ(レガシーコンテンツ)の処理には戦略的に向き合う必要があります。ここで失敗をすると、ユーザー体験を損ねてしまいますし、多大な管理コストも掛かってしまいます。 忘れられがちですが、コンテンツ掲載がほぼ無料であることはWebの最も革新的な要素のひとつです。誰もが1セントもかけずにコンテンツを世に出せるのです。 不幸なことに、このWebの素晴らしさは同時に呪いでもあります。コンテンツへの集客が非常に大変なものになっているのです。しかし、ほとんどの団体が完全に見過ごしている隠れた問題がもうひとつあります。 投稿にかかる費用がほぼ無料であるために、私たちは気軽に投稿をしてしまいます。「なぜこれを投稿するのか? 誰の役に立つというのか?」と自問するべきところが、「なぜ投稿しないのか? 誰かしらの役に立つだろう。」という精神状態になるのです