ジュネーブの国連本部で行われた世界保健総会に参加した。 様々な健康問題が取り扱われているなか、個人的に総会内での展示物で目を引いたのはタバコとアルコールについて。タバコはその有毒性がよく知られており、以前に本ブログでもタバコ増税などについて論じたことがあるが、酒についてはあまりその健康問題が社会的に論じられることは少ない。 2010年の世界保健総会では「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」が採択され、WHOはそれに基づきアルコールの健康問題に関するレポートを出している。 WHOによると、世界で毎年約330万人もの人々がアルコールの有害な使用により死亡している。これは、全ての死亡の原因のうち5.9%を占めている。さらに、20~39歳の若者にいたっては、死亡の原因の25%にものぼる。アルコールの有害な使用は200以上の病気と事故の原因になっている。 お酒の飲み過ぎが体に悪いことは常
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