原発事故の影響で実施された計画停電は、大きな混乱を招いた。この夏も電力不足が懸念されているが、いざというときでも安定的に電力を供給できる仕組みはないのだろうか? そんな中、耳に入ったのが従来の設備では不可能とされていた「大量の電力を貯蔵できるシステム」がメキシコで導入されたというニュース。 「それはNAS電池という、大容量の電力を充放電できる電池を使った仕組みです。天候により電力供給量が左右される太陽光発電など、自然エネルギーを使った発電設備に併設して使用されています。電力が余ったときに充電、足りないときに放電することで常に一定量の電力が供給できるのです」 とはNAS電池の開発を進める東京電力の広報部。NAS電池があれば、万が一の場合でも貯めこんだ電力を使って停電も防げるという。気になるその仕組みは? 「NAS電池のマイナス極にはナトリウム(Na)が、プラス極には硫黄(S)が、特殊セ