■農地に大型観光果樹園/倒壊工場は遺跡公園に 【成都(中国四川省)=河崎真澄】12日に四川大地震から丸1年を迎えた中国各地の被災地で、農地を集約してレジャー施設を造ったり、大きな被害を受けた工場を「地震遺跡記念公園」として保存したりして、都市部からの観光客を呼び込もうとする動きが広がっている。地元当局と被災民が一体となって経済復興をめざす試みだ。 震源地に近い四川省江油郊外の白玉村は、震災で802戸のうち281戸までが全半壊した。このため農地を集約して観光果樹園を造り宿泊施設も建設することで、農村生活を週末に楽しみたい都市部からの観光客を呼び込もうとしている。一部を工場用地として企業に貸し出すことも検討中だ。 同省徳陽市什●(じゅうほう)の農村では、被害を受けた農家54戸が土地を地元当局に提供する形で観光農園に拡大した。対価として当局はレンガ造りの新しい住宅を安価で供給した。家電も完