スケッチブックだったのか めちゃくちゃスケベな言葉だと勘違いしていた
冗談で言ってるんでもなく、俺ルールを押しつけてるんでもない。 っていうのは、彼女が増田を書いてみたいって言ってきたんだよ。べつに止める道理もないから俺のスマホで増田の投稿画面を立ち上げて渡した。すると奇妙なことに画面が全然反応しないという。フリーズしちゃったのかな、と思って俺も触ってみると、普通に動く。一時的な不調か、と思って彼女にまた渡すと、また動かない。 何回か繰り返してイヤになっちゃったんで、素直に彼女のスマホで増田に登録してみることにしたのね。アドレス入力して、ちょっとしたクイズに答えて…ってのを彼女がやっていくのをなんとなくみていた。そうすると、突然彼女の様子がおかしくなった。しばらくボーっと画面を見つめたあと、ゆっくりこっちを向いてこう言った。 「わたし何してたんだっけ?」 いやいや、増田の登録でしょう。そういうと、増田って誰?なんて言いだす。ふざけてるのかなと思うが、どうもそ
youkoseki.com 夜の街 日没の時間、アラートが街に響く。夜のはじまりだ。みんなが一斉に退社しはじめる。 システム管理をしている私は、なんだかんだといつも退社が最後になる。 「早く帰れよ」と上司の岩田さんがそう言ってエレベーターに消えると、フロアには一人となった。 オフィスの戸締りをしていると、大沼さんがトイレから現れる。面倒見のいい一年先輩だが、くたびれた風貌のせいかだいぶ年上に見える。 「今日、飲みに行く?」大沼さんは言う。私は端末のカレンダーを見る。金曜日だが、月末ではない。 「自粛日ですよ」私は言う。 「つまらないこと言うなよ」大沼さんは答える。「いいところに連れて行ってやるからさ」 「これはどうします?」私は自分の端末を指差す。 「これがある」そう言って大沼さんが取り出したのは小さなドライバーで、止める間もなく私の端末を手に取ると、あっという間にカバーを外し、バッテリー
『きさらぎ駅』…2004年1月8日 『八尺様』…2008年8月26日 『コトリバコ』…2005年6月6日 『パンドラ(禁后)』…2009年2月11日〜2010年3月17日 『裏S区』…2007年3月14日 『姦姦蛇螺』…2011年6月26日 『リゾートバイト』…2009年8月4日 『リアル』…2011年5月13日 ざっと有名なインターネット怪談の投稿日まとめてみたけど、一番直近で2011年。もう完全に、インターネット怪談は死んでいる。 2chのオカルト板は細々とだが動いているし、オカルト系まとめサイトもまだ運営しているところもある。でも2011年頃以降、有名になるような、有名にならずとも一定の評価を得るような、飛び抜けた名作は誕生していない。有名な話の焼き直しか、面白そうな話でも板が伸びずに終わってしまっていたりする。 そもそもインターネット怪談自体、『千作くらいの駄作の中に十作くらい読め
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