池袋駅周辺は色鮮やかな看板が街中にあふれるが、赤一色の車体は色の洪水に埋没することことなく、くっきりと際立つ。小さな5つのタイヤが横に並ぶ姿はおもちゃ箱のよう。どう見てもバスには見えないが、たくさんの客を乗せて走るからにはバスに違いない。ユニークな形状に街を歩く人が振り返る。 11月1日、東京都豊島区は電気自動車(EV)バス「IKEBUS(イケバス)」の出発式を行った。すでに貸し切りバスとして運行を開始しているほか、11月中には池袋駅周辺を巡回する路線バスとしても運行する予定だ。 赤いバスだけではない。そろいの赤いユニフォームを着たシニアたちが「としまシルバースターズ」を結成し、街の美化に取り組む。官民が総力を挙げて池袋の魅力向上に動き始めた。 「消滅可能性都市」がきっかけに イケバスの誕生までに節目となった出来事がいくつかあるが、2014年、民間の有識者からなる日本創成会議が23区で唯一
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