社民党と新社会党が統合へうごめいているらしい。 新社会党としては正しい判断だと思うが、政権参加している社民党にとっては自縄自縛になるだけではないか。もはや両党は、55年体制的発想で運動員や組織人員を合算すれば何とかなる、というレベルではない。 社民党は、運動や伝統の純粋性を維持することよりも、否が応でも巨大与党民主党との距離をうまくはかりながらバルカン政治家のようにやっていかなければ、生き残ることは難しい。にもかかわらず、最も伝統の純粋性を売り物にしている人たちとくっついたら、バルカン政治家のようにしたたかに政党を残すことは最も難しくなるだろう。 旧社会党系が生き残るためには、昔の人脈だけでどうこうしようとする内向きの発想をやめることではないか。統合しても、結局あいつはどの系統、こいつはどの系統と、人脈話ばかりで党が運営され、民主党と社民党との関係が微妙になれば、旧社会党の悪弊でその路線論