1982年、東京都生まれ。新聞や雑誌、WEBなどの幅広いメディアで執筆する傍ら、ラジオパーソナリティとしても活躍中。最新著書に『わかりやすさの罪』(朝日新聞出版)。 前置きは手短に。とにかくしょっちゅうブックオフに行く。行き続けてきた。馴染みのない駅に行く用事があれば、あらかじめ「〇〇駅 ブックオフ」で検索し、用事の前後に訪問する時間を設けてきた。少し前、ブックオフ愛について、ある特集本に綴った。その中で記した「新刊書店は体調が悪くても楽しめるけれど、ブックオフは体調が悪いと楽しめない」との主張に、ブックオフ好きの何人から、静かに「その通りですよ」「よくぞ言ってくれました」と告げられた。 圧倒的な物量で圧力をかけてくる 一言で言えば、「彼ら」(以降、ブックオフをこう称することにします)は、こっちにプレッシャーをかけてくる。圧倒的な物量。管理されているようで出来心のようにも思える値段付け。何
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