予想外だったと繰り返し報道される今回の大地震と大津波。しかし研究者によると、過去にも 1000 年前後の周期で同規模の大津波の痕跡が 3 回 〜 4 回残っていたそうだ (東北大学広報誌「まなびの守」2001 夏 No.16 号の記事 活断層・古地震研究報告 (PDF)) 。 東北大の箕浦幸治教授と災害制御研究センターの今村文彦教授の共同研究によると、貞観三陸地震 (869 年) の記録を元に調査を行った結果、仙台平野の海岸では最大で 9 m に達する到達波が、7 〜 8 分間隔で繰り返し襲来したと推定され、相馬市ではさらに大きな津波が押し寄せていたと推定されたという。また、津波堆積物の周期性と堆積物年代測定結果から、同規模の津波が 800 年から 1100 年に 1 度の間隔で発生していると推定され、範囲も青森県から房総半島までの太平洋岸一帯が被災していたと考えられるそうだ。 毎日 jp