四国沖で温帯低気圧に変わった台風2号について、福島地方気象台は29日、停滞する前線の影響で30日まで激しい雨が降る見通しを発表した。東日本大震災後、初の本格的な大雨で、地盤が緩んでいる斜面での土砂崩れや河川の氾濫、堤防が被災した沿岸部での高波による浸水などに注意を呼びかけている。 気象台によると、台風2号は29日に温帯低気圧に変わったが、局地的に1時間30ミリの激しい雨が予想され、30日午前6時までの24時間の雨量は多い所で180ミリが予想される。 最大瞬間風速は海上20メートル、陸上15メートル、波の高さ6メートルが見込まれるなど大しけとなる恐れがある。 また、福島第1原発事故で立ち入りが規制されている警戒区域(半径20キロ圏)に指定された楢葉町、富岡町、大熊町の539世帯の一時帰宅について、当初は29、30日に予定されていたが、台風2号の接近を受け延期された。【金寿英】
岩手県宮古市の精神障害のある女性(49)は、東日本大震災で最大の理解者だった母と自宅を失い、市内の施設で2カ月以上の避難生活をしている。唯一の肉親である弟も身体に障害があり、女性と2人で生活するのはいまは難しい。「弟といつか一緒に住む」。そのささやかな望みが女性を支えている。【野上哲】 統合失調症で1級障害のある女性は、避難先の自立生活支援センターで暮らしている。 3月11日午後、自宅から約10キロの作業所で仕事中だった。激しい揺れにしゃがみ込んだ。外に出るとだれかが叫んだ。「沖に白波が立っている」 高台にある作業所は無事だった。でも、自宅は明治と昭和の大津波で被害が出た田老地区にあり、76歳の母が1人でいた。数日後に職員と向かった家は土台だけだった。「母さん逃げてるよね」。自分に言い聞かせた。 大工だった父は体がすぐれず、母が雑貨店などを営んで生計を立ててきた。9年前に父が亡くなり、関東
福島県中通り地方で放射線被ばくを恐れ転校する子供が増えている問題で、郡山市の市立小中学校でも、住民票を市に残したまま転校する「区域外就学」が19日現在、325人に上っていることが分かった。未就学児も含めると、中通り地方で1000人規模の子供が「疎開」している可能性がある。 郡山市教委によると区域外就学の内訳は小学生295人、中学生30人で、「原発事故の影響」(学校教育課)とみられる。 中通り地方で警戒区域などの指定がある田村市を除く7市での総数は、判明しただけで627人となった。また、同県全私立幼稚園協会などによると、福島、郡山両市の幼稚園で少なくとも667人が休・退園した。大半は原発事故の影響で県外などへ避難したとみられる。【井上英介、長田舞子】
昨年1年間に新たに報告されたエイズ患者は前年より38人多い469人で、過去最多だったことが厚生労働省のまとめで分かった。新たにエイズウイルス(HIV)感染が判明した人は1075人と前年より54人増えた。一方、検査を受けた人は2年連続で減少。厚労省は「早期発見のための検査が十分浸透していない」と説明し、6月1日から始まる検査普及週間にあわせPRを強化する。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く