鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、東京第四検察審査会は、政治資金規正法違反（虚偽記載など）容疑で告発された首相と元政策秘書（５５）を東京地検特捜部が不起訴（嫌疑不十分）とした処分について、不起訴相当とする議決をした。２１日付。２６日に公表した。 　特捜部の処分を妥当と判断したもので、再捜査は行われず、偽装献金事件をめぐる首相の捜査は終結する見通しだ。 　特捜部は昨年１２月、友愛政経懇話会の事務担当者だった首相の元公設第１秘書・勝場啓二被告（５９）を同法違反（虚偽記載）罪で起訴。会計責任者だった元政策秘書は、重大な過失があったとして同法違反で略式起訴され、罰金３０万円、公民権停止３年の略式命令を受けた。 　鳩山首相は「勝場元秘書にすべて任せており、自分は知らなかった」とする上申書を提出。特捜部は「首相自身が虚偽記載に関与した証拠がない」として不起訴とした。

１３７７円相当の商品を万引きした男性らから５０万円を脅しとったとして、岡山県倉敷市のスーパーセンタートライアル倉敷店の店長や保安員ら３人が恐喝容疑で逮捕された事件で、岡山県警が、別の２人に対する恐喝容疑で２６日にも３人を再逮捕することが、捜査関係者への取材でわかった。 　県警は、スーパーを経営する「トライアルカンパニー」（福岡市）の関与についても引き続き捜査を続ける。 　捜査関係者によると、３人は今年２月ごろ、約千円の商品を万引きした中学生の母親から現金約１０万円を脅しとったほか、約２千円の商品を万引きした３０代女性の親族から約１０万円を脅し取った疑いがあるという。いずれの場合も、「払わないと警察に突き出す」などと脅していたとされる。（西山良太）

【ソウル＝稲田清英】韓国軍哨戒艦「天安」の沈没事故の原因をめぐり、金泰栄（キム・テヨン）国防相は２５日、記者団に対し「魚雷（の爆発）による衝撃が最も考えられるのではないか」との見方を示した。軍と民間の合同調査団も同日、「水中での爆発の衝撃による圧力が原因」との見解を発表したものの爆発要因の特定は避け、さらに調査が必要とした。 　金国防相は今月初めにも国会で「機雷よりは魚雷の方が可能性がある」などと答弁していたが、沈没していた艦体がすべて引き揚げられた後も国防省としては魚雷が疑わしいとの見方を強めていることを示した。艦尾に続いて２４日には艦首部分が引き揚げられた。 　調査団によると、艦首を調べた結果、弾薬庫や燃料タンクに損傷はなく、内部爆発の可能性はないと判断した。切断面の形などから「艦体に何かが触れて起きた爆発ではなく、艦から近い水中で何らかの爆発が起きたと判断される」としている。爆発によ