慶應義塾大学の坂井豊貴先生に頂きました。自分でみてる限りAmazonだと拙著『民主主義の条件』と一緒におすすめされることが多いのですが、ぜひ一緒に読んでいただきたい本だと思います。たぶん、坂井先生と僕は、重きを置いているところがちょっと違うと思うけど、最後の結論は今考えていることと実に近く、とても我が意を得たりという感じ。 内容は、まずはじめから4章まで、前著『社会的選択理論への招待』を、さまざまなエピソードを交えながらより分かりやすく説明した感じのものとなっている。エピソードは選挙制度の話が出てくるわけだが、取り上げられているナウルとかキリバスの選挙制度は詳しく知りませんでした。いやー、やっぱりいろいろな選挙制度があるものだ。また、前著同様に改憲ルールは、2/3というハードルを埋め込むべきではないか、という提案もされています。 本書は、『社会的選択理論への招待』と比べると、より現実への含
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