酒類販売業免許を持たない九州の会社員や無職男性ら計46人が、2010年6月までの5年間に、入手が困難な「プレミア焼酎」を高額で転売するなどして計約18億円を違法に売り上げ、福岡、熊本両国税局に計約5億3300万円の所得隠しや申告漏れを指摘されていたことがわかった。 販売酒量は一升瓶(1・8リットル)で約33万本分にもなり、インターネットオークションで売って荒稼ぎしたケースが多い。両国税局は重加算税を含め、計約5400万円を追徴課税した。 プレミア焼酎は、人気過熱で、定価より高値で取引される焼酎。正規ルートでは製造元による抽選販売や特約店にしか卸さないことも多く、鹿児島の芋焼酎「森伊蔵」(一升瓶2500円)や「村尾」(同2450円)などの人気銘柄を中心に、ネット上では定価の2〜10倍前後に跳ね上がっている。 酒税法では、酒類を継続的に販売するには税務署長から免許を受ける必要があり、売り上げを