子供の頃は、夏休みともなると近所の駄菓子屋などで売られているカップ容器のかき氷を毎日のように食べていた。しかし成長するにつれだんだんと食べなくなったのが先か、近所から子供の小遣いで買えるような安いかき氷を売る店がなくなったのが先か、いずれにせよかき氷という食べ物は自分の人生からは縁遠いものとなった。しかしそんな私にとっての「かき氷 冬の時代」が忘れもしない今年の5月、メリケンパークでおこなわれた「神戸メリケンフェスタ2017」の会場で終わりを告げた。かき氷屋台に興味を示した子供に試しに買い与えた事をきっかけにし、まずは子供が、つられて(子供の食べ残しを仕方なく食べていた)私が、という順番でかき氷スイッチが入ったのである。 幼児といっしょに過ごしていると、自分の記憶にない時代を生きなおしているような気分になれる。生まれてすぐの新生児時代や1歳、2歳の頃、私はどんな風にして過ごしていたのか、今