11日午前7時ごろ、長崎県諫早市が緊急情報を伝える防災行政無線で「北朝鮮によるミサイルの一部が落下する可能性があります」と誤って放送した。東日本大震災の犠牲者に対する黙祷(もくとう)を呼びかけるはずだったが、市職員が事前の設定を誤った。 市によると、放送したのはミサイル発射に備え、あらかじめ録音されていた注意喚起文。市高来支所職員が10日、放送内容を設定した際に操作を誤った。 放送は諫早市高来町の世帯に設置されている約3000台の受信機を通じて流れた。約30分後に放送で訂正したが、市民から問い合わせが2件あった。 市総務課の担当者は「確認が不十分だった。再発防止策を講じていきたい」と話した。