「最強レスラー数珠つなぎ」――毎回のインタビューの最後に、自分以外で最強だと思うレスラーを指名してもらい、次はそのレスラーにインタビューをする。プロレスとはなにか。強さとはなにか。この連載を通して探っていきたい。 「お前は馬場さんに似ているから、馬場さんの真似をしろ」――DDT高木三四郎社長の一言から、プロレスラーとしてのキャリアがスタートした。28歳のときのことだ。四天王プロレスに憧れてプロレスラーになった。一方で、自分に期待されているのは“馬場のギミック”。しかし、体が細い。技術が伴わない。もてはやされるのは、エンタメ色の強いレスラーたち。プロレスというものがなんなのか、見失った。 いまの石川修司の活躍ぶりからは想像もつかない話だ。195cm、130kgの巨体で、相手選手をバッタバッタと投げ飛ばす。昨年、団体をまたぎ3つのベルトを獲得し、日本インディー大賞MVP、及びベストユニット賞を