2021年2月22日のブックマーク (2件)

  • 秀吉は人たらしでなく邪悪だった!? 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」 | カドブン

    第三節 戦前・戦後の豊臣秀吉像 矢田挿雲の『太閤記』 欧州諸国に甚大な被害をもたらした第一次世界大戦後、世界的に反戦感情が広がっていく。大正十年(一九二一)七月三十日の朝日新聞夕刊に掲載された「今日の問題」は、シベリア出兵を批判する中で朝鮮出兵に言及している。すなわち「国論の後援を待たずして日が出兵し、しかして失敗したのは、豊太閤の三韓出兵と今後のシベリア出兵とである」と説く。世界的な軍縮の流れの中、豊臣秀吉の朝鮮出兵を礼賛する風潮は衰えていく。 豊臣秀吉は人気者であったので、明治以来、講談や芝居はもとより、秀吉を主人公とした小説も少なからず発表された。だが、『太閤記』を大衆文学として完成させたのは、矢田やだ挿雲そううんの『太閤記』であると言われている。 矢田挿雲の『太閤記』は、「報知新聞」の夕刊に大正十四年(一九二五)から昭和九年(一九三四)までの長期にわたって連載された豊臣秀吉の一代

    秀吉は人たらしでなく邪悪だった!? 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」 | カドブン
    ryu_goma
    ryu_goma 2021/02/22
  • 古代ローマを賄賂で操ったアフリカ王「ユグルタ」

    鎖につながれたユグルタ。1729年、ジョヴァンニ・バティスタ・ティエポロ作。米ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵。(QUINTLOX/AURIMAGES) 紀元前134年、ローマ軍はスペイン攻略に苦労していた。兵力が必要と悟ったローマ将軍スキピオ・アエミリアヌスは、北アフリカの同盟国であるヌミディア(現在のアルジェリア、チュニジア、リビアの一部)を頼ったところ、ヌミディアの王ミキプサは喜んで兵を提供した。 カルタゴに勝利したばかりだったローマにとって、ヌミディアは忠実な同盟国だった。しかし、ミキプサにはローマを助けるにあたり、裏の動機があった。甥のユグルタをヌミディア軍の指揮官として送ることだ。 カリスマ性があり、賢く、攻撃的なユグルタは、ミキプサと彼の二人の息子を脅かす存在だった。スペインでローマに協力すれば、都合よくユグルタを危険な場所に赴かせることができる。もしかしたら、彼は二度

    古代ローマを賄賂で操ったアフリカ王「ユグルタ」
    ryu_goma
    ryu_goma 2021/02/22