1月21日、自ら命を絶った思想家の西部邁氏。15年間、氏の担当を務めた編集者が、その想いを綴りました。 何度も怒られたけれど 西部邁先生との出会いは15年ほど前にさかのぼります。 鼎談本の編集を経て、2004年に先生の単著『学問』を初めて担当させていただきました。でも、それはその後、先生に怒られ続ける始まりでもありました。 この書籍のタイトルを「『学問のススム』でいかがでしょうか?」と提案したところ、 「馬鹿モン、ワシは言葉を間違えて使うことが大嫌いなんじゃ!」 と頭ごなしに怒鳴られましたね。 ここは負けてなるものかと、私も「「学問」を論じつつ、西部先生も尊敬する福沢諭吉翁の『学問のススメ』をもじった「学問のススム」という面白いタイトルは、先生の名前でなければできません。まさに千載一遇のチャンスです」 と反論をしたのですが、より一層激しく怒られ、肩を落としたことを昨日のことのように思い出し
![「さよなら西部邁先生」最期の本を担当した編集者から想いを込めて(現代ビジネス編集部)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/578dad9bb482d4f94384f7d773477c00be5a5adb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fc%2F1200m%2Fimg_fc9e0af682111780e1882975372657a5273006.jpg)