5ヵ月に及ぶ北朝鮮での拘束を解かれた2人のアメリカ人女性ジャーナリスト。クリントン元大統領が交渉の末に連れ戻した2人が、ロサンゼルスの空港でタラップを降り、家族と再会する様子は感動的だったが、はて、日本人にとって聞き慣れないのは彼女たちの肩書き「カレントTVのジャーナリスト」だろう。 カレントTVは、クリントン時代の副大統領アル・ゴアが共同設立者に名を連ね、現在も会長を務める新手のメディア企業だ。 今回の拘束問題でいったい何が起こったのか。2人の女性ジャーナリストは「みなさんのご協力に感謝します」といった内容の短いビデオを同社サイトに掲載しているだけで、今のところ事の詳細については何の報道もない。カレントTVがいずれ突っ込んだドキュメンタリーを放映するのか、あるいは北朝鮮との間に何らかの取り決めがあって報道自粛するのかは不明だが、明白な事実はこの事件のおかげでカレントTVの知名度がぐっと上