Woman typeが実施した読者アンケートによれば、働く女性の8割以上が現状の日本社会に“生きづらさ”を感じている。世界各国のメディアでも、日本社会で女性が働いていくことのしんどさについては度々取り上げられてきた。何となくこの国に蔓延しているしんどさの原因は何なのだろう……? どうすれば、私たちはもっと心地よく働き、生きていくことができるのだろうか――。「時代の常識を変える」パワーを持つ、各界の識者たちにその答えを聞いた。 本特集第2弾に登場するのは、「男性学」の第一人者、田中俊之さん。「男性が男性であるがゆえに抱える問題」について研究を続け、男性ならではの生きづらさについて疑問を投げかけ続けてきた田中さん。女性たちがこの国で感じる働きにくさや生きづらさを解消していくためには、「女性をどうにかしようとするのではなく、男性側の働き方や価値観を変えていくことが急務」だと語る。 武蔵大学社会学