環七ブームの立役者、「土佐っ子」 土佐っ子ラーメンを覚えているだろうか。1980~90年代にかけて、環七ラーメン戦争と呼ばれるムーブメントが勃発した頃の話だ。夜な夜なタクシーや一般乗用車が向かった先は、東京の交通網の大動脈となった環状七号線(通称:環七)沿いに、派手なネオンの輝くラーメン店。 ▲幹線道路沿いの光景 ※写真はイメージです 車社会が出来上がるにつれ、幹線道路沿いにドライバーを当て込むかのようにラーメン店が増えた時代だった。ラーメンの味は脂でコッテリとしたものが主流。つまり、この連載1回目のホープ軒本舗タイプのラーメンが経済成長期の働き盛りの男たちをメインにウケ、ホープ軒の支店やその出身店以外にも、まねた、今で言うインスパイア店が環七沿いに増殖した。 その中でもブームを牽引していたのが、板橋区は東武東上線ときわ台駅と中板橋駅の中間を走る環七沿いにあった、「土佐っ子」。「土佐っ子」
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