電力効率世界一になったスパコン「GRAPE―DR」=東京大提供 東京大と国立天文台が開発したスーパーコンピューター「GRAPE(グレープ)―DR」が、米大学グループが年2回公開する省エネスパコンランキング「リトルグリーン500」(6月版)で1位になった。日本のスパコンが省エネ世界一になるのは初めて。 このスパコンの1ワットあたりの計算回数は1秒間に8億1500万回。これまで1位の効率を約5%上回った。現在、世界最速の米研究所のスパコンと比べ、演算速度は100分の1ほどの毎秒23兆回だが、電力効率は3倍という。市販のパソコン部品も多用して、開発費を約10億円に抑えた。 スパコンは現在、日米欧や中国などが速度を競うが、あと数年で計算機本体よりも冷却にかかる電力の方が多くなるという予測もあり、消費電力の増大が問題になっている。理化学研究所が神戸市に建設中の次世代スパコン「京(けい)」も、本