JR九州は15日、豪華寝台列車「ななつ星in九州」の運行を始める。30億円をかけた車両は、高級ホテルにも負けない仕上がり。列車で過ごす時間を楽しみながら観光地に立ち寄るという、これまでにない旅のスタイルを提案する。「世界に誇れる列車」を目指し、九州の魅力を伝える。 博多駅発着で、3泊4日で大分や宮崎、鹿児島、熊本を巡る。唐池恒二社長は博多駅での出発式典で「日本の鉄道の旅にとって新たなスタートだ。最高の空間を用意しているので、お客さまは自身の人生を振り返りながら、心豊かになる時間を過ごしてほしい」と述べた。 正午すぎ、ななつ星がホームに入線すると、乗客は拍手したり、写真を撮ったりしていた。 ハードとソフトの両面にこだわった。車内には職人や有名企業に特注した品がずらりと並び、内装を含めてほぼ全てがオリジナル。サービス面では、1年前に採用された乗務員25人が高級旅館に泊まり込んで接客を学ぶなど、