セブン&アイ・ホールディングス(HD)のスマートフォン決済「セブンペイ」とファミリーマートの「ファミペイ」―。同じ1日にサービスを開始したが、セブンペイは不正アクセスにより開始4日で新規登録と入金を停止する事態に追い込まれ、両社の明暗が分かれた。年間約157億人が来店するコンビニエンスストアでのスマホ決済は、日本でのキャッシュレス化推進の一翼を担うと期待されていただけに、原因究明と安全対策強化が急務だ。 セブンペイは第三者が利用者本人になりすまし、登録したクレジットカードやデビットカードでチャージ(入金)して、セブン―イレブン店舗で不正に使われた。発覚以降、新規登録とチャージを停止しているが、すでに約150万人(3日時点)の登録がある。16日時点でセブンペイを運用するセブン・ペイ(東京都千代田区)が認定した被害人数は1574人、被害額は3240万688円にのぼる。 今回の一件でシステムの脆