日本代表初の外国人監督オフトは、組織的サッカーをもたらし、現在の日本サッカーの原点となった【写真:FAR EAST PRESS/AFLO】 アジアカップ最多となる4度目の優勝を目指す日本は25日、準決勝で隣国のライバル・韓国と対戦する。2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会では共にベスト16進出を果たし、今でこそアジアをけん引する良き好敵手として切磋琢磨(せっさたくま)している両チームだが、ライバルと呼べる関係になったのは、ここ20年のことだ。韓国のチョ・グァンレ監督が「選手時代から日本を恐れたことはない」と話すように、かつて両チームの間には歴然とした差があった……。 Jリーグが誕生する前の日本は全くと言っていいほど韓国に歯が立たず、韓国に強いコンプレックスを抱いていた。それを払しょくしたのが、W杯米国大会・アジア最終予選、いわゆる“ドーハの悲劇”を戦ったオフトジャパンだった。