小中学生が通学で持ち運ぶ荷物の重さが問題となる中、教科書出版の勤墾館が販売を始めた豆本教科書「小さい教科書」シリーズに注目が集まっている。今年度から一部の公立校で採用。児童からは「ランドセルが軽くなった」と喜ぶ声も聞かれた。 文部科学省の「脱ゆとり教育」に合わせ、教科書のページ数は近年増加の一途をたどっている。改訂のたびに鈍器化が進んだ結果、持ち運ぶランドセルの重さも平均で8キロ近くに達し、今では児童にとって大きな負担になっている。 勤墾館では教科書の軽量化を目指して、紙の材質や印刷方法などに検討を加えた結果、豆本教科書の開発に成功。ページ数や字数を維持したまま、縦14ミリ×横9ミリ、重さ3グラムの指先サイズに収めた。全ての教科書を詰め込んでもランドセル本体より軽く、中に本が入っていることを感じさせないほどだ。 開発の経緯について、同社広報は「負担軽減策については、使わない教科書を学校に置