さまざまなプロフェッショナルの考え方・つくられ方を、その人の本棚、読書遍歴、本に対する考え方などからひもといていくインタビュー。第3回のゲストは、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEOの出口治明さんです。最も本を読んでいた頃は毎週10冊以上の書籍を読破し、多忙を極める現在今も週に4-5冊は読んでいるという出口さんは、いったいどのようにして「おもしろい本を見極め」ているのでしょうか。稀代の読書家の本に対する視点をお伺いしました。 本がおもしろいかどうかは、頭から5ページを読めば分かる ――世の中にはたくさんの本があり、今でも次から次へと新刊が発行されます。出口さんはどのようにして「おもしろい本」「良書」を見極めていらっしゃるのですか? 出口治明会長兼CEO(以下、敬称略にて):以前は、毎週のように本屋で2-3時間ぶらぶらして、本を選んでいました。おもしろそうな本があれば全部買う