プロセスその6 メモリが潤沢な最近ならこんな悩みはそれほど多くないのだろうが、メモリが乏しかった当時としては、これは非常に問題であった。プロセスに割り当てるメモリは、多すぎても少なすぎてもいけない事になるからだ。多すぎる、という事は他のプロセスに割り当てるべきメモリが減ってしまうことになるからだ。 そこで、プロセスに割り当てるメモリは動的に変更する、という仕組みが考えられた。要するに、各プロセスが、その時々で必要とするメモリ量に合わせてダイナミックに割り当てるメモリを変化させることで、メモリを効率的に利用しようという仕組みだ。例えば、通常アプリケーションは初期化のタイミングでは多めにメモリを利用する。初期化ルーチンが走るから、当然これを全部オンメモリで保持する必要があるし、初期化の過程で当然数多くのメモリ領域をアクセスする必要がある。ただし、初期化が終わってMain Loopに入ると、必要