図2 IPv6ヘッダ構成図。IPv4のヘッダに比べ、発信元/送信先アドレスが長くなっているが、全体としてはそれほどサイズが大きくなっておらず、よりシンプルになっていることが分かる 128ビットに拡大されるIPアドレス IPv6の最も大きな目的は、IPアドレス空間の拡大である。IPv4では、IPアドレスのために32ビットを使っている。つまり数字の組み合わせとしては、2の32乗、4,294,967,296(約43億)通りが可能だ。実A際にはプライベートIPアドレス用として予約されている範囲があるため、グローバルアドレスとして使える数字の組み合わせはもっと少ない。 43億個でも、すでに世界の人口を大幅に下回ってしまっているし、IPアドレスを組織に対してクラス単位で割り当ててきたことから生じている無駄を考慮すると*1、中国やインドのインターネット接続が進むにつれ、コンピュータに対するIPアドレス割