ここでふと疑問が湧く。「お客様負担額1円」でiPhone 13 miniを購入するにはMNP(番号ポータビリティー)によってauの回線を新規契約する必要があった。加えて、将来の下取りなどを前提に端末を安く購入できる「端末購入サポートプログラム」の利用も求められた。これにより回線契約にひも付く値引きと、店舗独自の値引きの両方が適用された。従ってサブブランドなどに乗り換えると、割引の条件を満たさなくなる。その場合、違約金や割引停止などの問題は起こらないのだろうか。疑問を解消するため、筆者は携帯大手3社に直接確認してみた。 大手3社の説明を総合するとまず、新たに契約した回線をすぐ他のブランドや他社に乗り換えることは「(利用規約である)約款上は問題ない」とする。「むしろ、違約金など解約ルールを設けるのはご法度だ」という。 携帯大手3社は長年「2年縛り」と呼ばれる独特の商習慣を続けてきた。2年間の定