関西電力の企業向けの電気料金の値上げで、工場の運営が難しくなったとして、京都府南丹市の野菜工場が1日から休業しました。 休業したのは、京都府南丹市にある「園部町野菜工場」で、レタスやサラダ菜を季節や天候に関係なく生産し、年間25トンを出荷してきました。 工場では、野菜を育てるため、「ナトリウムランプ」と呼ばれる照明器具を使って、一日10時間以上野菜に光を当てる必要があり、昨年度の電気代は年間でおよそ900万円かかりました。ところが、関西電力から今回の値上げで、今年度の電気代の見込みが1090万円余りと、昨年度より2割以上高くなるという試算が示されました。 工場を所有する園部町農業公社では、野菜工場の節電は難しく、値上げ分を価格に転嫁できないことなどから、黒字を確保して運営を続けるのは難しいと判断し、休業を決めました。従業員6人は、全員解雇されたということです。 工場の責任者で、園部町農業公