著者: なみちえ 自室、スタジオ、ライブハウス、時にはそこらの公園や道端など、街のあらゆる場所で生まれ続ける音楽たち。この連載では、各地で活動するミュージシャンの「街」をテーマにしたエッセイとプレイリストをお届けします。 ◆◆◆ 波が寄せては返し、潮が満ちては引いていく。 海はエネルギーが連続し、大きく流動する生き物のようだ。 私は良くも悪くも繊細で、その繊細さを放棄できないし粗雑にすることはできない。でも海を見ていると、ちっぽけな人間がちっぽけな社会の中で踊っているということを再認識して、クスっと笑えてきたりする。 私が生まれ育った茅ヶ崎は、そんな海に面した豊かな地域である。海の他にも山があり、川があり、温かい人がいて、音楽に満ち溢れている……。 私が現在アーティストとして(時にはメディアのエゴに揉まれながらではあるが)自由に表現できるのも、この土地の豊かさがあったからこそだと、勝手に思
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