良質の睡眠をとらなければ、がん細胞の成長スピードが加速し、しかもがん細胞の性質が攻撃的になることが最近の研究でわかった。睡眠が断続的になることで免疫システムにダメージが加わり、免疫をコントロールしたり、初期のがん細胞を排除しようとしたりする能力が損なわれるためという。 研究では、腫瘍細胞をネズミに注入し、静かな環境で睡眠をとるグループと、2分おきに電動ブラシが作動して睡眠が妨害されるグループを比較した。4週間続けたところ、睡眠が妨害されたグループのネズミの腫瘍は、安眠グループに比べ2倍の大きさになっていた。また、睡眠不足が免疫機能を低下させ、がん細胞の攻撃性を強めることもわかった。 以下略