■「なんだか怪しい」がポイント 「最初にアレ?」と思ったときのことを、アヤカさん(47歳)ははっきりと覚えているという。 「夫が『ただいま』と言ったときの、その声がなんとなく不自然だったんです。いつもならなんてことなく『お帰り』と言えるのに、そのときは思わず入ってきた夫の顔をまじまじと見ちゃって。あとから考えれば、あれが最初にヘンだなと思ったときでした」 夫は当時、部署が変わったばかりで忙しいのはわかっていた。だが、あまりに帰宅が遅い日が続くとアヤカさんは心配になっていった。 「体、大丈夫なの?としょっちゅう声をかけていました。そのたびに夫は『大丈夫だよ』と言うんだけど、どことなく心ここにあらずという感じ。よほど忙しいのか、他に何か心奪われていることがあるのか、どちらかだろうなと思っていました」 そしてあるとき、テーブルの上で携帯電話が鳴り出し、それをつかんであわててコンビニに出かける夫を