小野おっしゃる通りです。民間企業はサイバー空間において、外部からウイルスなどのセキュリティには投資していました。ただ、内部のセキュリティに関してはあまりしていないんです。私は「防災訓練は年に1回する。であれば、内部の情報セキュリティも定期的にチェックすべき」と提案しています。いまや一般的な企業では、飲食業界でもなければ火を使用するよりも圧倒的にパソコンやモバイル端末を扱うことが多いですよね。そうなるとしっかりとした社内の体制づくりは重要な課題になってきます。 仁部日本は性善説がまだまだ浸透していて「うちの会社に限って、内部の情報を漏らす社員はいない」と思いたがる。でも情報漏えいの8割は内部からなんです。弊社への依頼は、退職者の調査が多い。同業で起業する人が顧客データや製造コストなどの「知財」を持って行ってしまうんですね。 角田民間企業において、データ流出などの不正は発覚前と発覚後、どちらが