木桶(きおけ)を使った酒造りに取り組む秋田市大町の新政酒造(佐藤祐輔社長)が、敷地内に木桶工房を設けた。こだわるのは地元の材料でいかに良い酒を造るか。木桶を自社で製造、メンテナンスできる体制を整え、昔ながらの製法を継承していく。 現代の酒蔵ではホーロー製のタンクを使用するのが一般的。同社もかつては使っていたが、伝統的な酒造りに回帰しようと2013年から木桶を使ってきた。桶に用いられるスギには抗酸化作用があり、味や保存状態が良くなるという。
2020年1月のある日、秋田県男鹿市役所2階の男鹿まるごと売込課に勤める池田徹也(47)を1人の青年が訪ねてきた。市内の友人から池田の名を聞いて来たという青年の話は、商工業支援を業務とする池田にとって興味深いものだった。 「醸造所を開きたいと考えているんです」。米などの原料を地元から適正価格で仕入れ、ブランド価値を高めた酒として高価格帯で販売する。そうすることで自分たちだけではなく地域の人たちも潤い、雇用も生むことができる―。男鹿で醸造所を開きたいのだと情熱的に語る青年の話は突拍子もないものだったが、池田はそこに明確なビジョンを読み取った。地域が変わっていくきっかけになるのではないかと直感した。
秋田県内では昨年、クマの出没や人身被害が過去最多となる異常事態となった。こうした鳥獣を巡る数多くの課題に対処すべく県はこの春、鳥獣管理の専門職員2人を新たに採用した。県自然保護課でクマをはじめとする鳥獣の生態研究や現場調査、被害対策の普及啓発に取り組んでいる。 県によると、県内では昨年、目撃件数が3600件を超え、人身被害は62件70人といずれも過去最多となった。人身被害のうち53件は住宅地やその周辺で発生していた。 県が今春採用した鳥獣管理専門職員の2人は、いずれも県外出身の20代。学んだ知識を生かし、クマによる人身被害の抑止や双方の共生の道を探ろうと奮闘している。
鳥海山麓の秋田県にかほ市象潟町の小滝地区で27、28の両日、全国の人気コーヒー店が一堂に会する「鳥海山珈琲祭(コーヒーフェスティバル)」が開催される。同地区のピザ店「まさえんzero(ゼロ)」に隣接する広場を会場に、東京や福岡などから計11店が出店し、コーヒーの飲み比べを楽しめる。 発起人は、小滝地区で白滝旅館を営む齋藤大輔さん(41)、佳奈子さん(39)夫妻。佳奈子さんはオーストラリアやニュージーランド、東京で長年バリスタとして働いた経験があり、昨年10月に地元へUターンしてきた時から、「これまで自分が磨いてきた経験を生かし、秋田でコーヒーを絡めたイベントを開催したい」と構想していたという。大輔さんとともにすぐに準備に取りかかり、今回の初開催にこぎ着けた。
明治から昭和初期にかけてのマタギを細部まで忠実に再現したカプセルトイが登場し、全国のカプセル自販機コーナーで人気を集めている。企画した玩具開発のザリガニワークス(東京)は「マタギとその文化に興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話している。 制作には、北秋田市商工観光課と道の駅あに「マタギの里」などを運営するマタギの里観光開発(同市)が協力。製造販売を手がけるブシロードクリエイティブ(東京)のオリジナルブランド「TAMA―KYU(タマキュー)」から1月29日に発売された。直後に交流サイト(SNS)で「素晴らしい再現度」「思った以上のクオリティー」などと話題になり、各地の売り場から完売や再入荷待ちの報告が相次いでいる。
秋田犬保存会(本部秋田県大館市)は3月から、秋田犬とデジタル技術を活用し地方創生を目指す「Meta Akita」(メタ秋田、赤坂祐貴社長)が米IT企業と共同開発したデジタル血統書システムを導入する。従来の用紙の血統書にデジタルを加えることで、近年増えている海外在住の飼い主への対応を円滑化し、より正確な犬種の維持につなげたい考え。 会見でデジタル血統書を説明する庄司事務局長 血統書は秋田犬の名前や生年月日、性別、親犬の情報などが記載され、展覧会出展時の証明書にもなっている。保存会によると、近年は欧州を中心に海外の飼い主が増加。会員数は2022年の約300人に対し、23年は約500人に急増した。同年の血統書発行枚数は国内外合わせて3500枚で、海外が本県を上回った。
秋田県にかほ市出身の漫画家・藤本タツキさん(31)の作品「ルックバック」(集英社)がアニメ映画化されることが14日、映画の公式サイトなどで発表された。6月28日から全国の劇場で公開する。 同作は、漫画の才能に自信を持つ小学4年の少女・藤野と、不登校の同級生・京本が、漫画制作を通じて成長する様子を描く。集英社の漫画アプリ「ジャンプ+」で2021年7月に無料公開され、2日間で400万を超える閲覧数を記録。同年9月には単行本が発売された。作中には、にかほ市の田園風景や藤本さんが通った市内の書店がモデルと思われる描写が登場し、ファンの間で話題となった。 藤本さんは1992年生まれ。2018~20年に「週刊少年ジャンプ」で人気漫画「チェンソーマン」を連載し、22年にテレビアニメ化されたほか、今後の映画化が決まっている。
総務省家計調査の2023年支出額が6日公表され、ラーメンやギョーザの1位争いが注目を集めた。秋田市はラーメンが16位、ギョーザが45位。秋田発のニュースとしてこれでは弱いと考え、結果をつぶさに調べたところ、3年ぶりに首位に返り咲いたある品目を発見。あなたは何か分かりますか?(デジタル編集部・斉藤賢太郎、藤岡真希) 集計の対象は全国の都道府県庁所在地など52都市(東京は区部)。ニュースの地域比較で用いられているのは、2人以上世帯の平均支出額だ。食品は約250品目あり、このうちラーメンは外食の「中華そば」と分類されている。 23年支出額は、ラーメンが山形市で2年連続、ギョーザが浜松市で3年ぶりにそれぞれトップに立った。ラーメンは山形市や新潟市、ギョーザは浜松市、宇都宮市、宮崎市が首位争いを繰り広げ、まちおこしにつなげている。
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