上野動物園(台東区上野公園、TEL 03-3828-5171)で飼育していたカバの「サツキ」が4月16日、化膿(かのう)性関節炎のため死亡した。 1971(昭和46)年に「デカオ」と「ナゴヤ」の子どもとして誕生したサツキ。以後39年11カ月にわたり同園で飼育され、多くの来園者の目を楽しませてきた。しかし、東日本大震災が発生した3月11日夕方、階段から足を滑らせて捻挫してしまったことから関節炎が発症した。 同園教育普及課の杉本さんは「地震の最中はプールにいて無事だったものの、その後、プールから上がる時に階段から滑ってしまった。地震によってかなりのショックを受けていたと考えられる」と話す。「非常に体重が重いカバは足のけがによって体重が支えられなくなることが化膿を引き起こし致命傷となってしまう」とも。 サツキが死亡してから24日まで、飼育舎前に献花台を設置。サツキの死を悼むファンから送られた花や