首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのように先代からの伝統を引き継ぎながら、新たな事業展開を図っているのでしょうか?そこで、北海道札幌市に住む筆者が北海道の企業の社長や団体の代表者に「地方創生」について伺っていきます。 今回は札幌市清田区に本店を構える宮田屋珈琲の宮田一也社長にご登場願いました。1989(平成元)年に宮田屋珈琲を創業した宮田さん、地場の珈琲店として独自性を出すために、地元・九州の伝統文化を取り入れています。宮田屋珈琲のオリジナリティを出すための具体的な方法論、そして「苦労している」という人材育成について伺いました。 「掘りごたつ・階段・コーヒーカップ」で差別化を図る Q:東苗穂店(札幌市東区)から本格化した喫茶事業ですが、ほかの喫茶店とはどのように差別化を図っていますか? 「お客さんがゆっくりくつろげるというコンセプトから、