ヨコク研究所は、京都大学・内田由紀子教授との共同研究を通じて、日本特有の働く幸せを探究した統計レポート『同調から個をひらく社会へ ―文化比較から紐解く日本の働く幸せ―』を発刊しました。 ワーカーの生産性・幸福度の低さ、イノベーションの停滞、孤立・孤独の蔓延、少子高齢化による将来への不安。長年にわたってこれらの問題が日本社会を覆い、人々は仕事への熱意や希望を失いかけているように見えます。では、これからの日本で働く幸せはどのように見出せるのでしょうか。 その方法は世界共通ではなく日本ならではの方向性も存在するはずです。そこで、本レポートではアメリカ・イギリス・台湾の3エリアとの比較を手がかりに、日本の社会および職場における幸せのあり方や要件を統計的に紐解きました。 以下では、その結果を少しだけご紹介します。 日本は同調ともいえるほど「他者との親和」を重んじるワーカーが多いですが、個人の幸せやイ