第5回 増え続ける情報とどう向き合うか――「代官山 蔦屋書店」が目指す未来の本屋:【連載】ビッグデータアナリティクス時代のデジタルマーケティング(1/2 ページ) 増え続けるデータをコストとはとらえず活用することで、収益につなげる――。ビッグデータでよく語られるストーリーだが、1つ重要な視点が抜けている。「顧客」にとっての価値は何なのかという点である。「ビッグデータ時代は、プライバシーを対価として商品やサービスを安く手に入れられる」。確かにそういった視点もあるとは思うが、それだけでは「顧客」にとっては「不安」の方が大きいように思う。 今回は、情報爆発時代に「顧客は何を解決してもらいたいのか」を突き詰めた「代官山 蔦屋書店」を取材した。そこには「人間」を中心として「増え続ける情報とどう向き合うか」がデザインされた、未来の本屋の姿があった。 ターゲットは「大人を変える大人たち」:「代官山 蔦屋