取引先から舐められた経験 よく舐められる。 舐めると言っても物理的にペロペロじゃなくて(それはそれで最悪)、上から目線で来られる、という意味だ。 たとえば、ある編集プロダクションへ協働事業を提案しに行ったときのこと。私はライターでもあり、ウェブ記事専門の編集プロダクション代表でもある。 協働したかった相手は、紙の雑誌の編集を主に引き受けるプロダクション。Web・雑誌で一気通貫した特集記事を共同で作れたら、雑誌は部数が伸びるしウェブは権威が得られる。Win-Winの関係というわけだ。 打ち合わせで待っていたのは、優秀さが立ち振る舞いだけで伝わる、オーラばりばりの女性代表であった。彼女は私の提案書を読んだ後、こう問いかけた。 「あなたのところはいま、どういった会社さんの記事を企画しているんですか?」 「◯◯さんや、△△さんが多いですね」 「ふーん。まあ、ああいうところは誰にでも発注しますものね