ブックマーク / kasasora.hatenablog.com (1)

  • 素朴の義務 - 傘をひらいて、空を

    警察官の姿が見えた。ひやりとした。話しかけられたら東北弁で話そう。 そう思った。何か悪いことをしていたのではない。自宅の鍵を部屋に忘れて入れなくなっただけだ。オートロックでたまにやっちゃうやつ。鍵を忘れて出るくらいだから、そもそも鍵をかけるのを忘れていて、マンションの中にさえ入れれば問題は解決する。持っているのは財布とスマートフォン、コンビニで買ったアイスクリーム、ついでに買った卵(六個パック)、夏蜜柑である。俺はホストだから、酒を飲むのが仕事みたいなものだけど、来は甘党だ。それで夜中にアイスを買ってきたらこのざまだ。休日だから髪はセットしていないけど、堅気には見えるまい。警察官が近づいてくる。職務質問をするつもりじゃないか。ああ嫌だ。警察は嫌いだ。 俺は思うんだけど、人間は職業に人格を侵される。勤めていた会社が潰れてやけになってホストのアルバイトを始めて半年、内心「ああ昼間の人間たち

    素朴の義務 - 傘をひらいて、空を
    s__c111
    s__c111 2019/04/26
    方言。便利そうだね
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