「才能や努力に応じて、頑張った人が頑張っただけ報われる社会」みたいな?そろそろこういう発言を聞いたら叫んでもいいんじゃないかな:「社会主義!」と。いくら人びとを「頑張らせ続ける」か、動機付けを行うかがここ5、6年の政治的・経済的課題だからといって、「頑張ってもどうにもならない人は実際どうにもならない」ことを教えないのはまずいよ。レトリックは人に従属するばかりではないから、「頑張った分だけ」と言い続ける間にどこぞの人材派遣会社の社長みたいな人が増えるような気がしてならない。つまり、その顔にクリームパイをぶつけない限り不愉快な人たちだ。そうなると、ただでさえ自己肯定しにくい人たちは「頑張るべきなのに頑張らなかったダメ人間」ということになるだろうし、「ダメ人間」が自分のことをそう思っていくようになるだろう。すでにそういう状況は存在するのであって、これから一層はっきりと現れるだろう。かかる状況を個