光り物といえばなにを思い出すだろう。ダイヤやルビー、流れ星、イナズマ、裸電球、おやじのハゲあたま。世の中にはいろんな光り物があるけど、今回は寿司ネタの光り物の話。 寿司ネタでは光り物がすきだ。アジ、イワシ、サンマ、サバなどの青魚。青魚って、マグロや鯛やカジキに比べるとちいさくて弱々しくて地味なイメージ。イワシにいたっては、漢字で弱い魚(鰯)って書くし、値段も安いし、稚魚からちりめんじゃこや煮干しに加工されてしまうし、かるく見られそうなイメージ。 水族館でイワシの大群を見たことがあるけど幻想的だった。体のウロコをキラキラと銀色に光り輝かせすばやく泳ぐ。まさに光る魚。大群で機敏に行動するのは、捕食者に狙われる確率をさげるため。ほかの大きな魚やエイが通ると瞬時に群れは割れ、またすぐもとの大群に戻る。一匹はちいさいのに大群でひとつの意思をもっている巨大な生物のようだ。水の中の生物は見ていて飽きない