ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などによるサイバー被害が深刻になるなか、実態に即してセキュリティーインシデント対応の腕を磨くサイバー演習の重要性が高まっている。サイバー攻撃に迅速かつ適切に対処するには、組織内にインシデント対応の司令塔となるCSIRT(コンピューター・セキュリティー・インシデント・レスポンス・チーム)など情報セキュリティー専門チームを設けてルールを整えるだけでは十分ではなく、定期的なインシデント対応の訓練が必要なためだ。 訓練なしでは担当者がインシデント対応に習熟できず、いざ現実の被害に直面した際にどう動くべきか分からない。加えて攻撃手法は日々変化するため、既存の体制やルールは陳腐化しやすく、演習によって課題を洗い出し、体制やルールをアップデートすることが欠かせない。 過去最多の705人が参加、オンラインの大規模演習 こうした背景からCSIRTの集まりである日本シーサ