新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっかけにテレワークが普及する中、間に合わせではないセキュアで快適なテレワーク環境の構築は、企業における喫緊の課題となっている。テレワークにまつわるVPN(Virtual Private Network)やネットワークの負荷などの問題が取り沙汰される昨今、セキュリティ対策の中心となるキーワードが“ゼロトラスト”だろう。 KDDIは2019年12月から、ゼロトラストネットワークを実現するため環境構築を開始し、2020年11月にはユーザー約1万2000人に向けて全社展開した。画面転送方式のシンクライアントシステムという「絵に描いたような境界型セキュリティインフラ」から、VPNに依存しないITインフラに転換するまでの道のりはどのようなものだったのだろうか。変革の中心メンバーである、KDDI 情報システム本部 スマートオフィスシステム部 の平野達矩氏に