今や自他ともに認める喫茶店ジャンキーである私だが、前までは喫茶店での過ごし方がいまいち分からなかった。 特に学生時代。勉強はしたくないし、特に本も読みたくない、となるとスマホでSNSやゲームをやるほか道が残されていない。ゆえに飽きてすぐ帰るという具合だった。 そして、数ある喫茶店の中でも特に過ごし方が分からなかったのが、スタバこと「スターバックス」である。ご存じの通り、スターバックスは緑色の背景に謎の宇宙人のような、ムンクの叫びのようなオリジナルキャラクターが書かれた看板が印象的な、意識の高い若者をターゲットとした喫茶店である。 私はスタバのコーヒーは好きである。ただ、この研ぎ澄まされた空間ではいったい何をするのが適切なのか、それが分からなかった。漫画を読むのは少々場違い。パソコンを開いたら最後。プログラミングのひとつでも完了させなければ、店から出る事さえ許されない。そんな気がしていた。